給食で使う有機野菜を育てているのは、遊休農地の解消を目指して立ち上げた「ゆうき給食とどけ隊」のみなさん。
2020年に農家5人で隊を発足させました。
発足当時、松川町では230ヘクタールあった遊休農地を有効利用しようと、有機栽培の研修も独自に行ってきました。
隊員数も年々増えており、有機品目を増やすための取り組みも毎年力を入れています。行 政、町が一体となってゆうき給食を作りあげています。
給食調理員手づくりのゆうき野菜Map(バージョン2)。ゆうき給食とどけ隊の象徴的なイラストMapとして町内外での認識率も高い。
ゆうき給食とどけ隊が取り組んでいる環境保全型農業は、農薬や化学肥料を使用せず、地域の自然の恵みを活かした栽培方法です。特に良い土をつくることを意識して取り組んでいます。私たちが目指しているのは、第一に、地域の自然環境の保全に貢献すること。第二に、地域で採れたものを地域の子どもたちに食べてもらうことで、地域循環型の食糧供給サイクルの実現に貢献すること。第三に、より安全でより安心な農産物を食べてもらい、子どもたちの健全な成長のために貢献することです。子どもたち、そして子育て世帯のみなさんが住みやすく、より魅力的な町づくりのため、これからもおいしい野菜やお米づくりに取り組んでいきたいと思っています。
「ゆうき給食とどけ隊」隊長
久保田純治郎
私は肥料として主に緑肥・ボカシを使用しています。地元で調達可能な物を有効に使い、環境にも優しい栽培方法を意識しています。ここ近年の異常気象にも対応すべく、時期をずらしたり、潅水を頻繁に行ったり、雑草との格闘など課題は多く、苦労は絶えません。しかし、これからの未来を担う子ども達には野菜を「おいしく」「好きに」なってもらいと願っています。旬の野菜はおいしく、栄養価も高くなります。子どもたちには、栄養満点の野菜をつかった学校給食をもりもり食べてもらい、心身共に健康な体をつくってほしいと思っています。ゆうき給食とどけ隊とゆうき給食つくり隊の両輪で、松川町の給食の質を上げて『日本一おいしい給食』を目指していきます。
「ゆうき給食とどけ隊」副隊長
牛久保二三男
学校給食を“生きた食育教材”としてとらえ、給食を通じて食の大切さを子どもたち に伝えている給食室職員のみなさん。
有機野菜をつかったおいしい給食とは?環境に配慮した給食とは? 子どもたちの笑顔とおいしい!をつくりあげている
給食室職員のみなさんの取り組みの一部 をご紹介します。
生きた食育教材=献立です。日々の献立は給食室 全員で考えています。献立の“意味”を給食室職員全員で共有し、「この献立を通じてどんなことが伝えられるか?」「その日、地域から届いた野菜を給食に活かすには?」など、職員みんなで話し合い、日々の献立へ活 かします。
知っているようで知らなかった、おいしさとうまみを活かす「だし」のとり方研修会など、主体的で学び ある研修を自分たちで企画、実践しています。 日々の仕事を振り返り、記録をとりながら、次の給食献立への学びをつづけています。
有機食材を導入してから職員たちの環境への意識が高くなりました。「食育」を担うプロとして、廃棄を 少なくする皮剥きや根切りなどの処理方法、生産 圃場を知る大切さなど、給食室ができるSDGsの取り組みを行っています。
1日三回の食事を9年間食べると9855日。その中で学校給食は年間200日。9年間で1800日。この1800日の給食の時間を楽しくそして「おいしい給食」をお届けしたい。私たちは町の大切な子供たちの命を預かりそして健やかな成長を願いながら給食を作っています。
有機食材を取り入れた献立から地域がつながり人と人がつながっています。将来「この町で暮らしたい!」「帰ってきたい!」という子供が育つことを夢見ながら日本一の給食を届けていきます。
松川中央小学校栄養士
木下めぐ美
私たち中央小給食室では、町の皆さんの思いを給食にのせ、児童の心と体の健康を願いながら給食を作ってお届けしています。
その中でも、町内産の有機野菜は香り高い人参、シャキシャキの小松菜、甘みのある立派な長ねぎなど…お野菜の個性を存分に引き出せるよう頑張って調理をしています。
「おいしい給食」をぜひ召し上がれ!
ゆうき給食つくり隊一同
月一回行われる有機打ち合わせ会議の様子。町担当者、生産者、学 校栄養士、直売所、八百屋など、 関係者が集まって有機野菜の栽培状況、収穫時期、納入量などの確 認を行っています。
児童・生徒の保護者をはじめ、広く 町民に向けた給食試食会を開催し ています。試食、給食室作業のようす、ゆうき給食とどけ隊の取り組みの話など、地域とつながる場として 開催しています。
学校給食のご紹介です。町の広報紙やwebサイトNews内でのレシピを掲載しています。ぜひTopページ Newsから最新のレシピもご覧ください。